結婚式に出席した。

葬儀同様こちらも成人してから初の結婚式だった。この歳になって冠婚葬祭を制覇しつつある。歳を取りたくない。

結婚式のドレスだの何だのを準備するのに手惑い、行きたくないもうやだ殺せと連呼しながら、大阪での会社行事を欠席しての参加だった。

友人が結婚したのはすでに2年近く前の事だった。高校生の頃から絶対若いうちに子供を産むと意気込んでいた彼女が本当に子供を作って結婚した、とお祝いムード一色だった。ちょうど色々ありナーバスな私に激しく辛い報告だった。

子供も大きくなり、夢だった結婚式をする!と招待状を受け取った。挙式と披露宴という存在を初めて知った。結婚式って結婚式じゃないんだね!何も考えずに全て出席に丸を付けた。挙式って友人はあまり参加するものではないらしい。他にも友人が参列していたから良いものの、危なくその場で自殺を図るところだった。

こすけたピンク色とネイビーのドレスのどちらかで一生悩んでいた(いい年だから)。でも今日の自分が一番若いんや、今日を逃すとピンクなんか一生着れへんぞという私の中の大阪人の声がしたのでピンクを着た。後悔はしていない。

もっと、前日まで靴すら用意してなかったとか、たくさん面白エピソードはあるけれど、こんな話をしたかったんじゃない。

結婚式が非常に良かった、という話がしたい。

正直行くまで(準備がおろそかで前日3時寝だったこともあり)絶対途中で寝るだろうな、と思っていた。が、杞憂に終わった。3割方泣いていた(まあ私はアルマゲドンで宇宙に行く前からなく人間なのでおそらく泣くだろうとは思っていたが)。とにかく泣いた。

あと結婚欲がメチャメチャ高まった。

新郎がわりと嫌いな部類の人間だったのだが、その友人も然るべき友人だった。何事もなくただの感動同窓会は閉幕した。最後まで泣いていた。私は彼女の親か何かだろうか。

その後、久々に会った同級生たちと夜更けまでお酒を交わし、1人がまた結婚すると言い出し心が抉られた。なに、みんな結婚していくの。こわい。歳を取りたくない。

今年も無事誕生日を迎え、24歳になった。

24歳の目標は結婚を前提にお付き合いする彼氏を見つける、だ。どこかに良い男は落ちていませんか。